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2012年5月

2012年5月19日 (土)

ハダカんぼう

 某大手信用調査会社の担当者が来店。企業情報の更新だそうで、わざわざ那須塩原くんだりまで足を運ぶとは、お疲れ様です。

 Hakoyaこと(有)須藤商店、「自分でほしいものを売る」のがポリシーですから、惚れ込んだ商品を仕入れるため、ときに業界の大物企業に直接取引を申し込んだりします。田舎の個人商店ですからね、決算書・会社概要書・各種登記簿などを提出し、検討してもらうわけです。

 ゆえに信用調査されることは日常茶飯事。で、今回あらためて担当者さんが自分の目で確認しに来たというしだい、だと思う。

 現在の会社の状況を細かく訊ねられ、それに答えていくのですが、信用調査会社たるもの、経営の詳細など実はおおよそ事前に把握しているんです。そりゃプロですもん。で、数字では見えにくい経営者の人格や店の空気感などをダメ押しで確認と、こんなところでしょう。

 つくづくこの21世紀、会社の素性なんかハダカんぼうなんだなぁと思うわけです。うちなんか何か知られたところでべつに困ることもありませんが、高度情報化社会、けっこう手ごわい時代に生きてんだな、俺たち。

 さて、とくにさしつかえがあるはずもなく、あっさり取材終了。担当者さんに「御社の記録には、すこぶる優良企業と書いておいてください」と言ったら、「了解でぇす」と笑っていました。

 では、また。

2012年5月17日 (木)

グルメな話

 とある食通の話として、「寿司を食べるときは、貝類が得意な店には貝類を、白身が得意な店には白身を食べに行く。店を使い分けるのだ」というのを聞きました。

 よくできた、いかにもグルメ話っぽくて、一瞬納得しかけましたが・・・。ちょっと待って。どこかが違う気がする。うーん。

 たとえば当店で「得意なコーヒーの銘柄」などというものがあるだろうか?いや、ない。どの産地の豆でも、それぞれにできるだけ上質なものを取り揃えるよう努力なり苦労なりしています。

 もちろん「新入荷」とか、「農園の特別仕様」とか、特定の豆に付加価値がつく場合もありますが、だからと言って他の豆に気を使っていない、他の豆が劣るということではありません。それはお寿司屋さんの「今は、ヒラメが旬だよ」と同じで、べつに他のネタが劣るわけではありません。心ある店なら、基準に達しないものはラインナップからはずすでしょうし。

 ブラジルが飛び切りおいしいコーヒー屋は、コロンビアもタンザニアもブレンドもおいしいものです。それはその店の品質への意識ということで説明がつきます。つまり、貝類や白身が飛び切りおいしいのであれば、そのお寿司屋さんは他のネタもおいしいのでは?

 そこで冒頭のグルメ話。うなずけなくなっちゃいます。誰が言ったのか知りませんが、グルメに思われたい一心で「店を使い分ける」とかひねりだしたんじゃないかなぁ。若干自分に酔ったりしながら。かわいいなとは思いますが、本当にグルメなのかとの疑念は残ります(笑)。

 ひとつの商品が本当に良い店は、他の商品に無頓着のはずはないんじゃないかなと、私なんかは思いますがね。そんなことを考えたのでした。

 おっと、雰囲気とか価格帯による「店の使い分け」は、この場合主旨が違うので触れません。念のため。では、また。

2012年5月13日 (日)

ありがたい

 ネットショップでのご注文メールやお支払いの郵便振替票に、メッセージを書き添えていただくことがあります。ありがとうございます。

120513rain_2  ここのところブログなんかでも、少々意見を書きすぎちゃったかなと気にしてたんです(笑)。

 意見を書く・・・、そもそも個人商店のブログはそうあるべきだと思っています。自分の価値観を表現したくて店を始めたんだし、看板を張ってれば思うこともいっぱい出てきますしね。でもそこはそれ摩擦やしがらみは避けたほうが賢明だって知恵もあるもんだから、けっきょく毒にも薬にもならないような記事のほうが無難だよなぁとなりがちです。あ、私の話ですよ。

 ま、カフェのブログなんか上っ面なぜてなんとなく愛想よければいいじゃん、と思う瞬間も正直あるんですが・・・。

 もう、そうしちゃいましょうかね(笑)。

 無難無難つって、何も言わずに時間だけ過ぎてきゃいいなんて仕事に値打ちがあんのか?とか考えるからメンドくさくなるのかなぁ。

 んー、わかんねぇな。わかんね。今日は考えるの止めとこ(笑)。なんだか言い訳っぽくて自分でイヤだな。しかたないか。では、また。

2012年5月10日 (木)

コスタリカ「ロス・クレストネス・エル・アルト農園」

 今となってはおととし、中米の生産者を訪問して来ました。私の所属する仕入れ組織LCFは、「優れた生産者とパートナーシップを結び、信頼関係の中で品質の更なる向上と確保の安定を目指す」、とまぁこんな理想を掲げ実践しています。

120510crestones  そのようなしだいで、いくつもの優秀な農園と良いお付き合いをしているわけです。その中のひとつ、コスタリカの「ロス・クレストネス」。俺たちとにかくいいコーヒー作ってますと断言する勢いの、熱意にあふれた素晴らしい人たちです。

 クレストネスについての詳細記事はこちら

 さて、今期のクレストネスですが、品種がカツーラ100%というコスタリカのコーヒーらしさを見込んで、「エル・アルト農園」を選びました。

 柑橘系の軽い酸味、濃厚な甘いコク。爽やかといいますかね、やっぱりうまいっす。

2012年5月 9日 (水)

タンザニア「ブラックバーン農園・AAクラス」

 すっかりおなじみとなりました、タンザニアの最高峰「ブラックバーン農園・AAクラス」。振り返ってみたら、今期で7シーズン目のお付き合いになります。

Tanza_black2s  昨年は豊作でした。やったぜベイベーと小躍りしたものですが、今期11-12クロップは旱魃で減産とのこと。あー、世の中うまくいきません。

 でも旱魃で充分採れなかったからといって、AAクラスとABクラスの豆を混ぜちゃったりしないところがブラックバーン農園の偉いところ。プライドあります。立派に育ったツヤツヤの、これぞAAという生豆が届きました。

 当店、がんばって確保できるだけはしましたが、今期のブラックバーン農園・AAクラスは例年以上に貴重品であります。

 フレンチまで焼いてしっかり苦味を立たせ、かつレーズンのような甘い香りを楽しめるように味作りしてあります。毎年楽しみになさってらっしゃるファンの皆様は、心ゆくまでご堪能ください。まだお試しいただいていない方は、この機会にぜひ。

2012年5月 6日 (日)

一段落

 本日5月6日、ゴールデンウィークは一応おしまいという感じですかね。えー、こちらではカミナリが鳴っております(笑)。昨日なんかヒョウが降っちゃったんですよ。かと思えばバカに暑い日もあったりして、バラエティーに富んだGWでありました。なにはともあれ、多くのお運び&豆のご注文をたまわり、心より御礼申し上げます。

 去年のGWは、震災の不安感がいまだ色濃かった時期ですから、ま正直、重苦しい感じでした。当時のブログを読み返すと、あのときの感覚がよみがえってきます。無理に強がっていたものですよ。

 今年の那須地区はもういたって普通。この日本、まだまだ問題が山積しているとはいえ、ちょっと楽観的に暮らしてみたくなりますよね。

 記録として書いておきますが、この5月5日に国内の商業用原子炉がすべて止まりました。再稼動については、さまざまな立場の人が、それぞれの都合で、いろいろな意見を言っています。

 しかし時代の風向きが変われば、あるものは栄え、あるものは衰退する。これは世の習いであります。

 身近な例では、大型商業施設が乱立して商店街はシャッター通りになりました。工業製品の拠点が海外に移され外国は潤い、国内の町工場は衰退しました。でも時代の逆風にさらされることになったからといって誰が助けてくれるわけでもありませんから、弱い立場になった者は自分で生きる方法を見つけ、生きていくわけです。私も自営業の家系なので、経済の非情さは皮膚感覚として理解しています。

 この震災で原子力発電にまつわる状況は一変しました。仮に原発が全廃か主要エネルギーではなくなった場合、原発マネーで儲けている人は困ったことになるでしょうけれども、時代の変化に伴い暮らしが変わるのは、前述したとおりそれほど珍しくありません。むしろよくあることです。

 原発マネーだけが例外ということはないでしょう、とは思います。

 これは正義感の話ではありません。単純な商業の話です。さて、GWの後片付けに戻りますか。では、また。

2012年5月 1日 (火)

とのさま?

 ちょっと前のことです。ある男性が来店しカウンターに座りました。で、何を言うのかと思ったら、「自分はある団体の者である。仕事に行き詰った。カフェを経営したい。正確には、その団体にカフェを運営させて自分はそこの店長になりたい」と、こういうことのようです。

 ようです、って簡単に書いてますけどね、この人本音を隠して回りくどく様子を探り探り話すもんだから、ここまでおおよその推察をするのにたいへんな時間を要しました。俺もヒマじゃないんだけどなぁ・・・と困ったものの、一応「それで、当店にどんな御用でしょう?」と訊ねたわけです。そしたら、「自分はカフェの経営できますかね?」とのこと。

 知りますかいな、そんなの(笑)。あなたがどんな人間かわからないし、そもそも私はすべて自己責任でコーヒー屋やってんですもん。責任を他人に持たせて店を経営する状況なんて、宇宙の謎よりもっとわかんねぇ。

 だいたいそんな虫のいい話、実現するのか?実際どう答えたものか迷いましたが、とりあえず「結果がどうあれ後悔がないように、自分の価値観だけを信じることですよ」とか、私が日ごろ考えていることを伝えました。そしたらその人、「それって、殿様商売ですよね?」だって。

 えっ、なに?なんにもやってないくせに批判?この善良を絵に描いたようなHakoyaをつかまえて、こともあろうに殿様商売だとぅ?人の金で安全な立場からカフェごっこしたいんですボク、とかぬかしてるほうがよっぽど殿様だと思うんですが、どうでしょう。

 見たところそれほどネジが飛んでるようでもありません。世の中には常識では計り知れない人、というか出来事が起こるものです。これホントの話ですからね。よく付き合ったよな、俺も(笑)。

 さてこの人、代金の払い方が乱暴だったので、注意させてもらいました。コーヒー屋になりたいとわかった以上、それなりのマナーを求めますよ。なにしろこっちは殿様なんでね。

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