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2015年1月

2015年1月29日 (木)

地酒、よちよち歩き2

 地酒が楽しくてしかたない日々であります。とはいえアルコールに弱いので、ぐいぐい呑んでいい気持!というよりは、どうしても味の分析みたいな辛気臭い方向に行ってしまいがちなのが、自分でもちょっとなんなんですが、ま、そんなヤツもいると笑ってお読みください。

 さて、ここ2カ月弱、それなりにいろいろな銘柄を試していると、経験値って言うんですかね、それぞれの銘柄の違い、つまり作り手のポリシーがだんだん見えてきて、実に興味深いものがあります。

 たとえば酸味で言うと「フルーツっぽいキュンとしちゃう酸味」「発酵を進めた全粒粉のパンを思わせる酸味」「煮干しのように軽く苦みを伴った酸味」とか。

 香りで言うと「イチゴ」「柑橘類」「マスクメロン」「梨」「ブルーチーズ」「生クリーム」「木くず」「藁」とか。

 それに甘味の多い少ない、とろみの濃い薄い。舌にスッと沁みこむ感じや、舌先でビリビリはじける感じなど、口当たりも、それはもう千差万別。

 で考えてみたら、そのようないろいろな要素を確認していく作業は、コーヒーの鑑定にも似ていることに気付きました。また、情報を整理していくうちに自分の好みが明確になっていく様子も、コーヒーの味わい方に似ています。

 まぁ、コーヒーの香味の成分は果実に含まれる成分を熱で変化させたもの、お酒の香味の成分は発酵という細菌の力によるものですから、全く同じようになぞることはできませんが、いずれにしてもスペシャルティコーヒーの鑑定のために学習してきたことが、今たいへん役に立っていると言えます。

 味を理解するということは、作り手のメッセージを受け取るということなんだと、つくづく・・・、うーん、今日も理屈っぽい、かも。

 とにかく、やっぱり人生、なんでも学んでおくもんだな、と思いました(笑)。ホント、ひとつ楽しいことを見つければ、みっつイヤなことを忘れられるってもんです。

 なにはともあれ、また良さそうな地酒を手に入れました。晩御飯の時に開けちゃおうっと。近ごろ夕飯のおかずが酒のつまみっぽくなってきた我が家であります。では、また。

2015年1月18日 (日)

勝ち負けって

 ずいぶん前のことなので、もう書いてもいいでしょう。とある飲食業者がいました。私がなんの話をしても、なにを食べさせても飲ませても、「もっといい店知ってる」「もっと旨いもの知ってる」「ドコソコのナニナニでないと駄目」の一点張りで、ゆえに「自分はHakoyaに勝った」と言う人がいました。

 その後、この人は肝心なことで負けたようなので、威勢のいいハッタリも今では虚しいだけですが、食のプロにとって勝敗とはなにかを考えてしまうエピソードではあります。

 この人は常々、「客と勝負する」とも言っており、店が提供したものをお客さんが味わい、そのおいしさに「旨くて負けた」と思ったら店の勝ちだそうです。

 「旨くて負けた」?それは、具体的にはどんな状況?

 よくマンガやドラマなんかでそのような描写があります。イヤミな客が「俺をうならせるものを食わせてみろ」とかいって、主人公の料理人がおもむろに勝負の一品を差し出し、食べた客が脂汗かきながら「うぅ・・・、旨い・・・、負けた」とかつぶやく、どうしようもないやつ。

 まぁ、これについては物語のウソと言いますか、娯楽に目くじらを立てることもありませんが、食のプロがシラフで酔いしれるのはいかがなものでしょう。「客と勝負」とか「旨くて負けた」などは、マンガ家や小説家、脚本家などのイメージの産物であって、いかにも場面を盛り上げるでしょうが、あくまでも部外者の発想です。

 自分が客の立場で考えても、素晴らしい味やサービスに出会ったとき、嬉しいとか幸せとか良いお店だなぁと思うだけで、負けたとは思わない。だいいち「負けた」って、いったい何に?

 おいしいものを期待して来店したつもりが、店主に「勝負だ」とばかりジトーッと戦いを挑まれては、お客さんもたまったものではありません。

 もしどうしても食のプロにとって勝ち負けとは、と言うのであれば、提供する商品なりサービスなりに自分で納得できれば勝ち、納得できなければ負けといったように、勝負の相手はあくまでも自分自身であるべきではないでしょうか。幸せになるためにいらしたお客様に、勝負を挑んでどうするの(笑)。たとえ言葉のアヤでも、「客と勝負」は、どう考えても違うような気がします。

 そもそも食の世界においては、店の納得とお客様の満足があるだけ。もうそれでいいんじゃないですか。経営の世界であれば、店が続けば勝ち、ツブれれば負けでしょうけどね。

 昔話をしていて、ちょっと引っ掛かっていたことを思い出したので書いてみました。なんか理屈っぽかったね。では、また。

2015年1月 7日 (水)

地酒、よちよち歩き

 えー、そのような次第で、ここのところ地酒の味比べを楽しんでおります。以前から興味はあって、たまに良さそうなお酒を試したりしていたものの、体質的にすぐ酔いが回ってしまうので晩酌とまではいかなかったわけです。

 でもなんてんですか、正月用の花宝を買ったついでに何本か目に付いたのを買って味わってみたら、やっぱり美味しいんです。

 なんの銘柄を買ったかは書きませんがね。だって「おまえはわかってない。地酒というものはだなぁ」とか絡んでくるのが現れるとメンドくさいじゃないですか(笑)。

 ま、それはさておき。私がコーヒー屋だからでしょうか、いろいろ味わってみて、その蔵ごと、さらにその蔵の銘柄ごとの個性が理解できると、幸せな気分になります。よく酒の記事なんかで「作り手の心が伝わってくる」とか書いてあったりしますが、たしかに作り手の心が伝わってくるんですよ、これが。あぁ、この感覚かぁって。

 考えてみたらコーヒーだって、飲んでみればそのコーヒー屋の意識が良くも悪くもわかっちゃいますもんね。商品を提供するということは、自身を世に問うことだとあらためて肝に銘じましたよ。・・・俺、なんかカッコいいこと書いてね?

 まぁその、職業柄、味を分析するような表現になってどうにもバツが悪いんですが、要するに地酒を飲み始めて人生がまたひとつ豊かになったなぁというお話。

 ずいぶん昔のこと、自称酒ツウなる人たちにさんざん講釈を押しつけられて、そんなに難しいなら無理だと、飲酒自体を敬遠してるところもあったんです。あー、酒ツウなんか気にして時間を無駄にしたー。ただ、飲みゃよかったんだよ。

 そもそも自称酒ツウなんてさ、講釈たれるばっかりで、その酒を飲ませてくれたためしもないしね。話がつまんねぇヤツは決まってケチなんだよ、などと書くとたいへんなことになるので、ここは読まなかったことにしてください。

 お酒にしてもコーヒーにしても、シロウトの講釈・能書きはハードルが高くなるばっかりで、いいことひとつもないどころか、むしろ害。興味を持ったら、まずは誰に遠慮することなく、良いお店をみつけて、相談して、トライしてみることをお勧めします。コーヒーだったらHakoyaとか(笑)。・・・俺、なんか宣伝してね?

 ブログ書くだけで酔っ払っちゃったかな。まぁ地酒初心者のよちよち歩きなんで、たわごと、どうか勘弁してください。では、また。

2015年1月 2日 (金)

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。旧年中もひとかたならぬ御愛顧をたまわり、心より御礼申し上げます。お客様各位におかれましては、楽しいお正月をお過ごしでしょうか。

2015nenga3b_2 昨年末は、おかげさまでコーヒー豆のギフトや手土産用など多くのご用命をいただき、忙しくさせていただきました。大晦日は止むを得ずカフェをお休みし豆売り・ギフトづくりに専念しましたが、それでもお待たせすることがあり失礼いたしました。

 さて、予定時刻をちょっと過ぎて閉店し、軽く店の掃除など自分たちの新年の準備をして、年越し蕎麦を用意して、ほっとひといき。そんな感じでしたかね、ええ。

 例によって慌ただしくてなんだかわからないままの年の瀬も、さすがに紅白歌合戦が始まると、しっくりと落ち着きます。ふだん私はほとんどお酒を飲まないんですが、うまい地酒なんぞ出してきて、家族と、一年お疲れさんだったねとごあいさつ。

 それにしても紅白。年々節操が無くなって来て、実にいい感じです。恒例になりつつある、朝ドラがらみのムチャクチャなコントとか、他局のキャラ出演させ放題とかの無礼講ぶり。その昔、一世を風靡したタイヤキくんが他局の歌ということで出演できなかったなんて、今の子に言っても信じないでしょうね。NHK、なんか吹っ切れたんでしょうか?優等生がヤケクソになると破壊力が尋常じゃないってことですかね。ま、はたから見てる分には無節操なほうが楽しくていいですが。

 で、応援しましたよ「SEKAI NO OWARI」。カッコよくて、沁みる。恐ろしいバンドだぜ。私なんかヲタ踊り、でしたっけ、で応援しちゃいましたよ。・・・って、セカオワとヲタ踊り関係ないじゃん!若者文化を知ってるふりして、まったく外しているオジサンていやですね。お酒が入っていたので気持ち悪くなってしまいました。

 でもオタクの人って意外に体力あるんだと感心・・・、もうこの話はいいか。

 そうそう、2014年。ふざけたことにジャニーズカウントダウンの中継が無くなりました。これは由々しき事態。安部政権に求めたい。原発の運転再開よりジャニカンの中継再開を優先させてほしい、国として。

 で、観るものがなくなったのであっさり年を越しまして(笑)。恒例、宇都宮酒造「四季桜・花宝」を開けて、おめでとうと相成った次第。元旦の花宝は、もう17年目ですよ。ここのところ、下戸の私がなぜか地酒をいろいろつついておりまして(味見するくらいですが)、その中でもやっぱり花宝はとびきりうまいなぁ。17年前の選択は確かだった。

 あ、他のお酒も美味しいんですよ。私には花宝が馴染んでるってことで。念のため書いておかないと。近頃はブログ書くのも、ホント窮屈でいかん。

 それはさておき。毎度あいかわらずなHakoyaの新年であります。みなさま、本年も当店をよろしくお願いいたします。

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