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2015年4月

2015年4月16日 (木)

角川国語辞典のこと

 娘の辞書を買いに書店に行きました。ふむふむこれも使いやすそうだね、あれも引きやすそうだねなどと娘といろいろ見比べていたのですが、ふと棚のはじっこに目を移すと、やけに地味で、こじんまりとした国語辞典を発見。

 こ、これはっ!私が小学校五年生から社会人になるまでずっと愛用し、その後父親に貸したら行方不明になってしまった「角川国語辞典」!!

 あまりの懐かしさに、めまいがしました。思い起こせば小五のとき、同級生たちが「大人っぽい国語辞書」を買ったり、お下がりをもらったりしはじめ、私もそれまで使っていた低学年用国語辞典(というものが当時あった。イラストが豊富だが語彙が少ない。確か学研だったと思う)が物足りなくなり、新しい辞書がほしくて仕方なくなりました。中耳炎にかかり通院のために宇都宮に行ったとき、母親にねだって本屋さんに行ったんですよ。星丘中の近くの。

 小さなお店でしたが、学校の近くのせいか辞書がたくさん並んでいて、うんうん悩んで「一番大人っぽかった」地味な国語辞書を買ってもらったのでした。嬉しくて嬉しくて、今でも、そのときのお店の薄暗い雰囲気や匂いが、よみがえってきます。

 それがこんなやけに明るくだだっ広い大型書店で再会するとは。そうそう君だよ、角川国語辞典。ずいぶん久しぶりだったじゃないか。あいかわらず地味だねぇ。文字も小さいねぇ。いやいや、そこが好きなんだよ。ぜひまたウチに来てくれよ。昔のように言葉を教えてくれよ!

 というわけで、娘の辞書といっしょに二代目・角川国語辞典が、めでたく我が家にやってきたのでした。

 昭和44年の初版発行以来、なんと現在420版目ですよ。私の初代が何版目だったかはもう知る由もありませんが、それにしても長生き。ガラパゴスゾウガメなみじゃありませんかね。

 さて、本題はここからです(笑)。表紙をめくってすぐの「編者のことば」をしみじみと読んでいたときのこと、そこに「編者自身が、自分の辞典を自分が作るつもりで仕事を進めてきた」とありました。

 ああっ、これは私が仕事の戒めにしている「自分で買いたいコーヒーを売る」、そのものではないですか。

 力づけられた、また君に力づけられたよ角川国語辞典。

 大切なことは、いつもいたってシンプルです。

 ま、そんな話でした。さ、ブログはこれくらいにして、これからいろんな難しい言葉を辞書で引いちゃうんだから。では、また。

2015年4月10日 (金)

地酒、よちよち歩き4

 地酒を意識して飲むようになって4カ月。家内と四合瓶をちびちびやっているのですが、ざっと振り返ったところ、それでも30種類強の銘柄を試したことが判明し、自分でもびっくり。気に入ってリピートした銘柄や、ピンときた蔵元の別の銘柄など、これから開けるストックもけっこうな数になり、新酒の発売ラッシュが落ち着いてからも、しばらく楽しめそうです。

 それにしても、この未知だった味の世界が経験値とともに理解できてくる面白さ。その昔、まだコーヒー屋になろうなんて考えもしなかったころ、コーヒーに興味を持ち、いろんなお店のいろんなコーヒーを次々試して、自分なりの「優れたコーヒーだと判断する定義」が形成されていった時期を思い出しました。そのときに匹敵する知的感動であります。

 本来であれば、味の世界は「うまい・まずい」ですんでしまうことであり、それで何ら問題はありません。しかし「うまい・まずい」の判断は完全な主観のため、水掛け論になってしまいがちですから、私ら食品を取り扱う者は自分の商品を「うまい」と提供するさい、その客観的な根拠をお客様に説明するクセがついています。

 つまり、せっかく自分が地酒をたしなむという消費者でありながら、コーヒー屋の習性といいますか、自分がこの酒を好む要素はなにか?を分析してしまうという始末。考えてみたら鬱陶しいことこのうえありません。

 ところが人生とはよくしたもので、家内がこの鬱陶しい分析をとても面白がってくれます。

 ・・・たぶん面白がっていると思う(笑)。

 で、ときに家内なりの見解も示します。これが「仙禽は、もうヨーロッパを視野に入れてるかも」など、目からウロコの斬新な視点だったりして、おぉなるほど、この酒の魅力はそこであったか!と、ひとつもふたつも理解が深まったりする次第。すごいぞ、家内。ただイバッてるんじゃないんだね。

 どこのコーヒー屋もこんな感じなんだろうか?ま、いいか。では、また。

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