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2017年3月 1日 (水)

ブームにモヤモヤ

 コーヒーブームだそうで。確かに、実用書・小説・マンガを問わず各種書籍類、テレビ番組、映画の舞台、アパレルのデザインなど、コーヒーだカフェだってなんだかやたら見かけますよね。コーヒー屋も新規開業ラッシュなんですって。まぁ私ら業界人にとっては、注目されるのは基本的にはいいことなんでしょうかね。

 でも、このブームってやつは曲者で、そのブームをきっかけに趣味の世界を広げる人と、単に浮かれてるだけの人が出てきます。これはジャンルを問わず、どのブームでも思い当たります。

 で、浮かれているだけの人の特徴は、情報を集めるだけ集めて、情報のストックでもう世界をわかったつもりになっちゃう。ややもすると「専門家」か「通」のつもりになっちゃう。

 先日もこんな人が当店に来ましてね。「最近、コーヒーを始めた」とおっしゃる。コーヒーを始めた?・・・その物言いにちょっと引っ掛かったんですが、コーヒーのことを知りたいので教えてくれとのことだったんで、スペシャルティコーヒーの概念から始まって、焙煎による香味の変化やら、最近よく聞くフルーティーとはなにを指すのかなど、一所懸命説明しましたよ。ほら、私、真面目で親切だから(笑)。

 ま、冗談はともかく、せっかくコーヒーに関心を持ったなら、大いにいろんなコーヒーを試して楽しんでいただきたいですからね。そしたら、「ああ、参考にしますよ」と言って、なんにも買わずに帰っちゃった。

 ひどく虚しくなってしまいましたが、店をやっていればいろいろあります。仕方ありません。ただ、この方に対して、情報を仕入れるだけで満足しているなんて、もったいないんじゃないかなとは思いました。コーヒーのことが知りたいなら、飲んでみて、自分なりに味わってみて、はじめて情報が知識となって蓄積していくものだと、私は考えます。

 たとえばジャズの評論本があったとします。それを読んで理解した気になるのもいいんですが、まず本を一冊買うお金でCDなりを一枚買って聴くほうが、はるかに本質に近づけるのではないでしょうか。そもそもジャズを楽しむなら、音を聴かなければ始まらないと思うんです。

 評論やウンチクがダメなわけではないですよ。ただそれは、ある程度実体験を積んだうえでの、副読本的なものではないかと。

 コーヒーも、なにはともあれ味わってみないことには、どうにも始まらないんだよと、ここは断言したいところです。

 と言うか、私なんかコーヒーが好きになったころ、いろんな豆を試さずにはいられなかったけどなぁ。

 そんなこんなで、コーヒーブームにモヤモヤするHakoyaでありました。では、また。

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